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【石垣島ドライブ注意】たった200羽の絶滅危惧種・カンムリワシを轢かないためにできること

おーりとーり!八重山HUBレンタカーのまどぅちです。
沖縄・八重山諸島に生息するカンムリワシ。その美しい姿と凛々しい佇まいに惹かれる人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんなカンムリワシが、車との交通事故により命を落とすケースが後を絶ちません。現在、八重山全体で推定200羽ほどしか生息していない貴重な存在です。
旅行者や地元ドライバーの「少しの配慮」が、彼らの命を守る大きな一歩になります。
カンムリワシとは?
カンムリワシは、タカの仲間で、八重山諸島(石垣島・西表島など)にのみ生息する希少な猛禽類です。国の特別天然記念物にも指定されています。
幼鳥は白っぽい羽の色をしており、その羽は八重山の方言で「あやぱに」と呼ばれます。「あやぱに」とは、“美しい羽根”という意味で、幼鳥の羽を指す言葉です。
また、1つがいが年に1個の卵しか育てないという繊細な繁殖特性から、個体数の回復には長い年月がかかります。
八重山のマスコットキャラクター「ぱいーぐる」のモデルにもなっており、島の自然の象徴ともいえる存在です。

なぜ事故が起こるのか?
カンムリワシの交通事故は、主に道路上に出てきた餌を探しているときに発生します。
カンムリワシは、道路に轢かれたカエルや蛇などの死骸を目当てに、車道に降りてくることがあります。特に雨上がりや早朝・夕方は、餌が出てきやすく、道路に出るリスクも高まります。
側溝や道路の端で餌をついばむ姿も多く報告されており、車が近づいてもすぐには飛び立てないこともあります。
実際に起こった事故の例
過去には、以下のような事故がニュースで取り上げられています。
カンムリワシの事故が発生しました(西表野生生物保護センター | 2024年10月03日)
西表野生生物保護センターのブログ
保護されたカンムリワシ 回復し放鳥(琉球朝日放送 | 2025年5月9日)
QAB 琉球朝日放送のニュース
私たちができる、たった1つのこと
それは、
「40〜50km/hでゆっくり運転すること」
たったそれだけです。
特に、野底・川平・名蔵・白保・大本小学校周辺など、カンムリワシが多く目撃される地域では要注意です。
地元・石垣市が提供する「カンムリワシ運転注意マップ」をぜひ参考にしてください
最後に
「たった200羽」しかいないこの美しい鳥たちを守るために、旅行者のあなたにもできることがあります。
石垣島や西表島でレンタカーを使うなら、「ゆっくり、安全運転を心がける」。
石垣島の方言で「ゆっくり、ゆっくり」は「よんなー、よんなー」と言います。
島の自然や命を大切に思うその気持ちを、「よんなーよんなー運転」で表してみませんか?
それだけで、大切な命が救えるかもしれません。